特定非営利活動法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」


2015.5.1

古里1号機廃炉 韓日連帯の旗が上がった
~福島の脱原発市民団体、来釜山、市民行進・懇談会等で経験交流──国際新聞

国際新聞 ―原発事故の悲惨さを知らせる公演も

釜山と福島の脱原発の運動家たちが一堂に会した。
福島原発事故で被害を蒙った日本の住民が古里原発廃炉運動に参加して、ともに国際連帯の旗を高く掲げた。

2011年の原発事故で荒廃した福島に生れ育った人たちから構成される「福島を支援する人たちと文化ネットワーク」(福島ネットワーク)会員24名が去る18日、釜山の釜田(プジョン)駅一帯で取り組まれた「古里1号機廃炉を求める市民行進」に参加した。釜山で脱原発運動に取り組んでいる「古里1号機廃炉汎釜山市民運動本部(古里1号機廃炉本部)と「市民政策工房」会員40名も彼らと一緒に行動し、気持ちを新たにした。この日の行進は午前11時、釜田駅から出発してソンサンヒョンガンジャン、ハマジョン入り口(市民公園)をへて、ヨンジェ区コジェ洞にあるハンギョルアートホールまで行進した。
ハンギョルアートホールに集まった一行はさまざまな公演と意見交換を通して原発に関する経験を共有した。韓国の参加者たちの関心は古里原発近隣住民の甲状腺がん発病に対する韓水原の責任を認めた判決に集中した。甲状腺がん共同訴訟は一審の地裁が韓国水力原子力側の責任を認める判決を出した後、現在釜山高裁で控訴審が進行中である。
甲状腺共同訴訟人の弁護を担当しているピョン・ヨンチョル弁護士が舞台に上がり、訴訟の経過を報告した。彼は「現在『内部被ばく』に関する欧州放射線リスク委員会(ECRR)の2011年報告書を翻訳中」であり、今後ECRR科学委員長のグリス・バスビー博士に法廷証言を依頼する予定」と説明を行った。
この日のイベントのハイライトは続いて行われた神田香織さんの「講談」公演だった。神田さんは福島ネットワークの代表をしている方だ。彼女は話の中で「私たちは、この国から捨てられたも同然だ。私カサイ・マユミ(講談中で語る人物)はしっかりと覚悟を決めて福島とともに生きていきます」と登場人物の母親に語らせた。
片手に扇子を持ち、一人で舞台に登壇した彼女は淡々と、時には声を高めて原発事故以後、変わってしまったある家族の生活の様子を観客たちに語り聞かせた。外で砂遊びをしたいという子供と、それをやめさせる母親の姿を対照的に語って見せた。大人たちが引き起こした事故で子どもたちがどれほど大きな苦痛を受けたのかを強調した。神田さんは「日本の一部国会議員が原発事故で死んだ人はいない」というが、「人々に福島の実情知ってもらうために、この作品を作った」と語った。
続いて、キュンドのお父さんイ・ジョンソプさんと釜山緑の党のク・ジャサン委員長が登壇した。イさんは甲状腺がん共同訴訟の中心メンバーである。彼は「原発と闘うために凄絶な覚悟でやる」と「発達障害のある子供のために3000キロを歩きもしたが、この凄絶さが法廷でも勝つことのできる肥やしになったと思う」と語った。福島ネットワークの会員たちは、19日には古里原発周辺住民と懇談した後、密陽の送電塔工事現場を訪問、原発反対運動をしている住民と運動支援者と交流してエールを送った。
今回の福島の反原発団体の招請は国際新聞と市民政策工房が共同企画で実現した。キョンソン大キム・ヘチャン(環境工学)教授は「今回の活動が契機となって古里原発廃炉問題が、国際的に脚光を浴びることになるだろう」と強調した。
(2015,4,19)

この日韓交流の様子ついては、当会からのレポート記事があります。